投資用語のセクターをご存知でしょうか?投資の世界では当たり前に使われていますが、今回の記事ではセクターについて改めてまとめてみました。


今回の記事の内容は以下の通りです。

  1. そもそもセクターとは?
    1. 言葉の定義
    2. 投資におけるセクターの使われ方
  2. セクターの種類について
  3. セクターの違いで株価の推移が変わるのか?
  4. 景気サイクルがみえる?セクターローテーションとは
  5. セクターを投資に活かす方法

言葉の定義

まずはセクターという言葉の定義を確認してみます。

セクター:一般的に、ある範囲や領域を指す

経済や産業、市場などの分野において、同じ性質や機能を持つグループや部門を指すことが多いです。
セクターそのものは投資だけにとどまらず、広い意味で使用されていますが、
この記事の中では、特に投資に関することを記載していきます。

投資におけるセクターの使われ方

投資においては、セクターは株式市場に上場している各会社がどのような業界、業種なのかを分類することに使われています。
上場先によっては分類の内容が若干異なりますが、大きなズレはありません。

セクターの分散=リスク分散。投資のキホン!

資産形成においてはリスク分散は基本的なポイントになります。一つの投資商品に投資をしている場合、その投資商品の価値が下がってしまうとそのまま自身の投資資産が減ってしまいます。複数の商品に分散することで、リスク分散につながっていきます。

セクターの分散も同様の効果が狙える方法になります。
株式投資のなかでも異なる業界の会社に分散投資をすることで、リスク分散につながります。

今回の記事では、日本の株について掘り下げていきます。東証では10種類の大分類がありその下に中分類として33業種に分類されます。製造業は特に細かく分類されていますね。

引用元:https://www.jpx.co.jp/glossary/ka/112.html

大分類中分類
水産・農林業水産・農林業
鉱業鉱業
建設業建設業
製造業食料品
繊維製品
パルプ・紙
化学
医薬品
石油・石炭製品
ゴム製品
ガラス・土石製品
鉄鋼
非鉄金属
金属製品
機械
電気機器
輸送用機器
精密機器
その他製品
電気・ガス業電気・ガス業
運輸・情報通信業陸運業
海運業
空運業
倉庫・運輸関連業
情報・通信業
商業卸売業
小売業
金融・保険業銀行業
証券、商品先物取引業
保険業
その他金融業
不動産業不動産業
サービス業サービス業

 日本の主なセクター33業種が、ニュース等でよく見かける日経平均225社ではどのような分類になっているかをまとめてみました。

引用元:https://www.nikkei.com/markets/kabu/nidxprice/

大分類の製造業だけで131社と225社の58%になる割合となっています。



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セクターの分類が様々あることが、わかりましたが実際にこれまでの株価の推移などはどう違うのか?が気になりますよね。
そこで投資信託で各セクターに連動する商品がありましたので、こちらで比較していくことにしてみます。
TOPIXの業種から17種ピックアップした上場信託になります。
証券コードと業種の表を公式ホームページから抜粋しました。
TOPIX-17のチャート比較をしてみました。期間は3年間になります。
業種によって値動きには違いがあるのがよくわかると思います。

ホームページへのリンク:「NEXT_FOUND TOPIX-17

業種、セクターごとで値動きが違うのは、世の中の景気によって相場は4つのサイクルを循環しているからになります。4つのサイクルとは「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」の4つです。4つの相場の位置関係を示すと以下の図のような関係性を描くことができます。
このサイクルのことを「セクターローテーション」と呼んでいます。
セクターローテーションでは、
 ・金利が高い状況か or 低い状況か
 ・景気が好景気なのか or 不景気なのか
という2つの状態をみることで、どの相場に属しているのかがわかります。

政策金利コントロール=経済コントロール
各国の政府・中央銀行は政策金利として自国の金利を見直しています。
この金利見直しをすることで経済のコントロールをしているのです。

【高金利で狙っていること】
金利が高い状態は、お金を貸す側(銀行などの金融機関)は、お金を借りる側(住宅ローンや銀行預金など)との間に設定できる利率の幅が増えるので利益を出しやすくなります。銀行が高い利率を設定すると預け入れ金額が増えるからですね。

【低金利で狙っていること】
金利が低い状態は、低金利でお金を借りることが出来るので、借りる側のメリットが大きくなるので、消費活動を促すことにつながります。
例えば低金利で住宅ローンを組んで住宅購入→家財道具を新調したいから購入→外出機会も増えて飲食店で食事、といったように、大きな買い物(消費)を生みやすい環境を作ると、ほかの部分でも買い物などが派生していきます。
経済活動が活発になれば、企業業績が良くなり→賃金上昇・物価上昇→好景気のサイクルになる。というわけです。

2024年現在では、
日本は超低金利時代から少しずつ金利上昇をしていく「金融相場」に入っています。

逆に、

アメリカではインフレを抑制したいために高金利にして、
「逆金融相場」から「逆業績相場」に向かおうとしています。

これまでに説明してきたセクターを実際の投資に活用する場合は、

  • 投資している商品ポートフォリオ全体のセクターバランスをとる
  • セクターローテーションのサイクルを意識して、上昇する銘柄選定
投資しているセクターが偏っていると、相場のトレンドに乗れているときは含み益もでやすくてよいのですが、下降トレンドに入ってしまうと持っている銘柄すべてが含み損になってしまうなどがあります。
含み損が大きくなってしまうと、精神的にもよくない状態で冷静な判断が利きにくくなってしまいます。不景気のサイクルでも下がりにくい銘柄もあるのでポートフォリオは一部でも別のセクターの銘柄を取り入れてバランスをとるのがおススメです。

セクターローテーションがわかれば、これから中長期的に伸びるセクターに気付ける可能性があります。政策金利などはニュースでも報道されますが、サイクルの中のどこに今いるのかは意識していきましょう。隣のサイクルの銘柄で伸び始めているものがあれば利益を増やすチャンスが増えますね。


セクターについて、いろいろまとめてきました。投資手法に取り入れて、ポートフォリオの構築に役立てていただければ嬉しいです。

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