最近注目されて、経済ニュースなどで取り上げられることの多い政策金利。投資家は特に気にしていますが、これから投資を始めたい人や始めたての人にとってはなじみのない単語かもしれません。今回の記事ではこの政策金利と株価の関係性をまとめてみました。
今回の記事の内容は以下の通りです。
◇そもそも政策金利とは?
まずは政策金利という言葉の定義を確認してみます。
政策金利
景気や物価の安定など金融政策上の目的を達成するために、中央銀行(日本では日本銀行)が設定する短期金利(誘導目標金利)のことで、金融機関の預金金利や貸出金利などに影響を及ぼします。
引用元:三菱UFJ銀行https://www.bk.mufg.jp/tameru/toushin/motto_shiritai/shittoku/kinri.html
政策金利をもとに銀行預金の利率だったりが決まるわけです。
利率5%とかだったから銀行に100万円預ければ年間5万円増えるわけですね。
日本も1990年代までは2~5%程度の金利がありました。
私も子供の頃、ゆうちょで定期預金していたものは6%とかの利率でした。
今だと0.1%程度なので想像するのがちょっと難しいですね。
◇各国の政策金利推移
政策金利は中央銀行が決めていますので、直近5年ほどで各国の政策金利を調べてみました。

引用元:マネーパートナーズ各国政策金利の推移https://www.moneypartners.co.jp/market/bank-rate/
ここ5年ほどでは
米国は2.3%程度まで上昇→コロナショックで0.1%まで下降→インフレ対応で利上げで4.8%程度という政策金利の推移をしています。ここ最近が一番金利が高い状況ですね。
欧州はずっと0%金利状態がここ最近のインフレ対応で3.5%まで利上げしております。
一方で日本はずっとー0.1%を継続していますね。
中国も経済大国なので調べてみましたが、ここ最近のデータのみでした。
◇主要マーケットの株価指数推移
続いて主要な株価指数の動向を調べてみます。金利との比較として5つをピックアップしました。
日経平均(日本)|NYダウ(米国)|S&P500(米国)|DAX(欧州代表でドイツ)|上海(中国)

いずれの指数もコロナショック(2020年3月)で-30%近く大きく下落しています。その後の金融緩和政策などで回復していき2021年末ごろがピークになっています。2022年は2月にロシアのウクライナ侵攻は起こり下がりました。現在はインフレ対応による金融引締政策の影響で下げたり上げたりを繰り返している状況です。
◇政策金利と主要マーケットの株価指数の関係性
政策金利と株価指数の推移をそれぞれ確認したので実際に比較して関係性を見てみます。
1年ごとに政策金利と株価指数をピックアップして比較表にしました。表から考察できることをまとめます。

先進国の金利推移が0~5%前後で推移しているのに対して、株価指数の騰落率(上昇/下降)はコロナショックで大きく下げたにもかからず、各国の金融緩和政策を受けて大きく上昇しているのがわかります。
1年間の利益率で考えると、金利は5%程度がMAXのパフォーマンスに対して、株価指数は日経でも7%、米国S&P500では11%と直近5年でも良好なパフォーマンスを出しています。株式投資は暴落による資産を減少するリスクがよく目立ってしまいますが、長期積立目線で考えると銀行預金による利息よりも良い結果を得られる期待ができると思います。
逆に金利がずっと10%以上とか良かったら、誰も下落リスクのある株式投資しないで預金だけになってしまいますね。国としては経済成長を促したい思惑があるはずなので、金利<株価指数の騰落率 になるように金利を適時変更していくのが基本スタンスだと思います。
市場動向としては金利が上がると 【株式投資→預金・国債】に資金移動しやすく、金利が下がると【預金・国債→株式投資】に資金移動しやすいので、国は金利操作で経済成長を間接的にコントロールしているわけですね。
※新興国は政策金利がかなり高いのですが、先進国に比べて政治不安やデフォルトのリスクといった別の要素もあるので比較には入れていません。
◇まとめ
ここまでの内容を簡単にまとめます。
- 政策金利は各国中央銀行がきめる短期金利(誘導目標金利)のこと
- 政策金利が上がると株価は下がりやすく、逆に政策金利が下がると株価は上がりやすい
- 過去5年間で見ると金利の利率に比べると、株価の騰落率のほうが高い傾向にある
いかがでしたでしょうか?経済ニュースは見ていても難しい部分や聞きなれない用語も多いと思います。それぞれの関係性が分かりにくいのですが、少しでも考え方の参考になれば幸いです。



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